わさびはおろす前に皮をそぎ、丁寧にすりおろす

わさびの特徴は抗菌抗虫抗カビといった作用があることです。

まず食中毒のもととなる大腸菌や黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌などの増殖を抑えます。さらに魚介類の寄生虫も抑えてくれます。つまり刺身にわさびを添えているのは、実に理にかなった組み合わせなんですね。

これはわさびの中のシグニリンが、すり下ろされることで分解され、アリルイソチオシアネートという成分ができるためで、同時に辛みと香りの素になっています。

わさびの力を最大限に発揮するためには、おろす前に皮をそいで丁寧にすり下ろすことが重要です。

アリシンはにんにくの臭いの素でもあり、栄養の素でもあります

にんにくの臭いの素はアリシン。このアリシンはにんにくを切ったりすると発生します。このアリシンは臭いの素というだけでなく、にんにくの栄養の源でもあります。

殺菌作用の他、ガン予防、ビタミンB1と結びつく事でスタミナ回復にも役立ちます。

にんにくを切ったりすることでアリシンは発生しますから、料理で使うときは基本、包丁で切ったり潰したりして使うのがいいでしょう。

栄養の低いイメージのあるもやし。でも本当は栄養抜群!

「もやしっ子」という言葉があるように、世間ではどうも、もやしは栄養価の低い食材であるかのようなイメージがありますが、それは大きな誤解です。実はかなり優秀な栄養食品で、値段の安さを考えるとかなりお得な食材なんです。

 

まず注目すべきはその成長過程。豆が発芽して成長していくと、カロリーがどんどん消化されていく一方で、ビタミンCとアスパラギン酸がびっくりするぐらい増えていきます。

この2つの栄養素は血中コレステロールを下げたり、癌予防に効果があります。豆の状態では微々たる量しかないこれらの栄養素が、もやしにクラスチェンジした途端、大幅に増加するのはまさに自然の神秘と言えます。

成長過程でカロリーを消費しているので当然、低カロリー。「もやしは栄養ない」という誤解を捨てて、どんどん摂っていきたいお野菜です。

イライラする時はセロリを食べよう

セロリと言えば最近は茎の部分が主役のようなイメージですが、葉の部分にはカロテンが豊富に含まれているので、葉も残さず食べるのがおすすめです。

またもうひとつセロリで豊富なのはカルシウム。イライラした時に気持ちを落ち着かせる作用があります。

食材としても、油っこい料理の合間に、口の中をさっぱりとさせる付け合わせとして活用することもできる、料理の名脇役として活躍します。独特の香りが苦手な方もいますが、ぜひ積極的に食べていきたいですね。

たけのこは採れたてなら生食もできる

たけのこを生で食べる事ができるのは、採れ立ての新鮮なもの。それ以外だと、軽くでもいいので茹でてから食べる事をオススメします。

 

たけのこの健康効果としては、まず豊富な食物繊維による便秘の改善。さらにコレステロールの吸収を弱めるので、ダイエットに最適。意外と女性に嬉しい食材ですね。同時に高血圧や動脈硬化にも予防効果があるので、年配の方にもおすすめです。

アスパラガスのホワイトとグリーンの違いは栽培方法

アスパラガスと言えば2種類。ホワイトアスパラガスグリーンアスパラガスがあります。

この大きな違いは栽培方法です。グリーンアスパラガスがそのまま日光に当てて育てているのに対して、ホワイトアスパラガスは土をかぶせて日光を遮って育てています。

栽培方法が違うだけで品種としては同じですが、グリーンアスパラガスの方がビタミンBカロテンが多く含まれています。

 

どちらのアスパラガスでも、その代名詞である栄養素のアスパラギン酸が多く含まれていて、疲労回復や美肌に効果があります。アスパラギン酸は穂先に多く含まれているので、なるべく穂先の方を食べるといいでしょう。

カリフラワーのビタミンCは熱にも強いのが特徴

カリフラワーの特徴は豊富なビタミンC。淡色野菜としてはかなり多い量です。しかも、カリフラワービタミンCは加熱で壊れにくいので、茹でてても栄養が損なわれません。

ビタミンCは抗酸化作用があるので、風邪やがんの予防に効果的なほか、シミやそばかすなどを防ぎ美肌にも効果があります。

また食物繊維が豊富なので、便秘の改善や大腸ガンの予防に効果があります。

 

ちなみにカリフラワーブロッコリーの品種改良で生まれたもの。そのブロッコリーキャベツの品種改良で生まれたので、この3者は兄弟のようなものですね。

 

ブロッコリーは茹ですぎないのがポイント

ブロッコリーはガンの予防にいいとされるアブラナ科野菜で、ビタミンCが豊富です。ビタミンCコラーゲンの生成、免疫力の上昇に効果があり、病気を予防してくれます。

 

ただしこのビタミンC。あまり長く茹でると壊れてしまうので、サッと茹でてマヨネーズやドレッシングで頂くのがいいでしょう。少し歯ごたえがあるくらいが最適です。

関東の長ネギと関西の青ネギ。栄養価では青ネギの方が優れている。

同じネギでも関東と関西では違います。

 

関東では根の部分が伸びるにつれて土をかぶせて栽培する長ネギ、関西では土をかぶせずそのまま育てる青ネギが、それぞれ食べられています。万能ネギ青ネギを若採りしたものです。栄養的には青ネギの方が長ネギよりもミネラルカロチンビタミンCビタミンBなどの栄養素が多く、最近ではこちらが好まれることが多いようです。

 

ネギに含まれるアリシンという成分には殺菌・ 抗菌作用があり、ニンニクニラなども持っている臭い成分です。

ほうれん草は冬場のものが栄養豊富

栄養満点の野菜として知られるほうれん草。まず有名なのが鉄分です。牛レバーに匹敵するほど含まれているので、貧血や虚弱体質に有効です。またカロテンも豊富なので、美容効果やガン予防も期待できます。

ビタミンCは鉄分と一緒に摂ると吸収率が高まり、ビタミンAビタミンEと摂ると抗酸化作用が高まります。これらは全てほうれん草に入っているので、相乗効果でより効能が発揮されています。

 

ちなみにほうれん草ビタミンCは冬場が最も豊富なので、冬のほうれん草は積極的に食べたいですね。