にんじんのカロテンは表皮に含まれている

にんじんと言えばカロテンカロテンの含有量としては、主な野菜の中ではずば抜けています。カロテンは免疫力を高めて、ガン、心臓病や動脈硬化を防いでくれます。さらにカロテンは体内でビタミンAにも変化するので、皮膚や粘膜を健康にして美肌にも効果があります。

にんじんは半分ほどで、1日に必要なビタミンAが摂れる優秀な食材です。

またビタミンBビタミンCカリウムカルシウムなどもバランスよく含まれています。

 

そんなにんじんカロテンですが、多くは表皮に含まれいるので、調理する時にはできるだけ皮を活かしてください。また野菜ジュースでも、皮も含めてジュースにしたものを選ぶといいでしょう。

大根おろしは夏の食欲不振に効果的

よく料理の付け合わせにとして供される大根おろしですが、これは大根の根の部分に含まれるアミラーゼジアスターゼペルオキシダーゼといった消化酵素を摂るのに最も適した調理法です。これらの消化酵素は、胃の働きを活発化させるので、夏の食欲不振などに効果的ですが、熱で壊れやすいからです。食欲は沸かないときは、大根おろしを一品加えてみるといいでしょう。

 

また葉の部分には、カロテンビタミンCカルシウム食物繊維などが豊富などで、こちらもぜひ料理に活かしてください。

トウモロコシの豊富な食物繊維で美容効果

トウモロコシの特徴は、まず豊富な食物繊維。脂質の吸収を抑えて、便秘の予防・改善やコレステロール値の吸収抑制に効果があります。このコレステロールの吸収を行っているのがリノール酸ですが、このリノール酸はヒトの体内で生成されないため、食物から摂取する必要があります。

この貴重な栄養を含んでいるトウモロコシは、美容の強い味方になってくれる野菜ということです。

 

またトウモロコシのヒゲは、利尿作用の他、血圧や血糖値を下げる効果があります。血圧が高めの方は、乾燥したヒゲを煎じてお茶にして飲むといいでしょう。

ゴーヤのあの苦味が胃の働きを促進します。

沖縄の代表的な食材であるゴーヤですが、特徴はなんと言ってもあの独特の苦みです。この苦みの素はモモルデシンという栄養素。このモモデルシンは胃の活動を活発化させるので、食欲増進の効果があります。夏バテで食欲がない時には、ゴーヤチャンプルなどのゴーヤ料理は抜群の効果があるということですね。

 

またゴーヤの特徴としては、ビタミンCカリウムを豊富に含んでいるだけでなく、熱を入れても壊れにくいので、ゴーヤチャンプルは栄養という面でも優れた料理です。カリウムは体の動きを助けてくれるので、ゴーヤはまさに夏の健康野菜と言えます。

なすは身が低カロリーで、皮が栄養

なすは栄養価の低い食べ物、と認識されている野菜ですが、実際、身の部分はほとんどが水分なので、栄養分は高くはありません。
その一方で低カロリーでもあるので、ダイエット中には最適ですね。

それでは、なすには本当に栄養がないかと言うとそうではなく、紫色の皮の部分には、ナスニンというアントシアニンが含まれています。アントシアニンは、目の疲れや成人病予防に効果があります。最近はブルーベリーの栄養素として有名ですが、なすにも同様の効果があるんです。

きゅうりは浅漬けにすると、乳酸菌とカリウムがアップ

きゅうりに多く含まれているカリウムは、利尿作用を促すので、血圧の安定に効果があります。

さらに漬物(ぬか漬け)にすると、カリウムがさらに大幅アップしますので、おすすめ。漬物で発酵させた乳酸菌(植物性乳酸菌)は、胃酸で死滅しにくく、ヨーグルトなどの動物性乳酸菌に比べて、約10倍も生きたまま胃に届くと言われていますので、時間があればぜひ、きゅうりの漬物を試してみてください。

野菜の中で“世界トップクラス”の栄養量を含むかぼちゃ。貯蔵性も高く大活躍

日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類に大別されます。
西洋カボチャは南アメリカ原産で、一方、日本かぼちゃのルーツは、16世紀に渡来した中央アメリカ原産のもの。
日本では明治時代に栽培が始まりました。
かぼちゃの栄養価の高さは野菜の中でもトップクラス。カロテン、カリウム、ビタミンC、B1、B2、E、カルシウム、鉄などが含まれ、とりわけ豊富なのがカロテン。
また、種子には果肉の5倍ものカロテンが含まれており、漢方では“南瓜仁”と呼ばれていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
収穫は夏から初秋にかけて。しかし、冬至かぼちゃを食べるという習慣があるように、貯蔵性が高い野菜。収穫後、10°前後で風通しの良いところにそのまま置いておくと、追熟していきます。さらに、水分が抜け甘みがまし、栄養価も高まります。
調理法としては、コロッケやデザート、さらにはそぼろ煮など、多種多様。
ぜひ色んな料理に挑戦してみてください。

「畑で採れたての新鮮野菜」と聞くと、とても美味しそうで、野菜そのものの栄養が豊富そうな印象を受けます。

実際、ほとんどの野菜はその通りですが、かぼちゃは少し違います。採れたてよりも、少し熟したかぼちゃの方がカロテンが増します。さらに言うと少し甘くなって美味しくもなります。風通しの良い日陰で乾燥させることで、デンプンが糖分に分解するためです。

 

ピーマンは青臭いほど栄養豊富

ピーマンは青臭くて苦手、という方も多いと思います。

特にお子様にとっては“不倶戴天の敵”と言ってもいい存在。大人の方でも敬遠している方もいることでしょう。

しかし、この青臭さこそが実はピーマンの栄養が豊富な証拠。特に臭いの基のピラジンは血液をきれいにしてくれる効果があります。またビタミンCビタミンB、免疫力を高めるカロテンも豊富。

 

最近は青臭さを緩和したピーマンが求められるので少なくなってきましたが、ピーマンの青臭さが気にならない、むしろ好き!というぐらいの方はぜひ、本来のピーマンのおいしさと栄養を食生活に取り入れてみてください。

トマトのリコピンは皮に含まれています

トマトと言えばリコピンですが、このリコピンは皮の部分に多く含まれているんです。

ですから料理で使う時も、できるだけ皮剥きをしないで、そのまま皮を使った方がリコピンをたくさん摂取することができます。

リコピンは抗酸化作用が強く、生活習慣病の原因となる活性酵素を除去する働きがあり、ガンなどの予防に効果があると言われています。その効果はビタミンEの100倍とも言われていますから、すごいですよね。

メラニンの生成を抑制することによる、美肌効果にも最近は注目が集まっていますし、特に女性は積極的に食べていきたい野菜です。