野菜の中で“世界トップクラス”の栄養量を含むかぼちゃ。貯蔵性も高く大活躍
日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類に大別されます。
西洋カボチャは南アメリカ原産で、一方、日本かぼちゃのルーツは、16世紀に渡来した中央アメリカ原産のもの。
日本では明治時代に栽培が始まりました。
かぼちゃの栄養価の高さは野菜の中でもトップクラス。カロテン、カリウム、ビタミンC、B1、B2、E、カルシウム、鉄などが含まれ、とりわけ豊富なのがカロテン。
また、種子には果肉の5倍ものカロテンが含まれており、漢方では“南瓜仁”と呼ばれていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
収穫は夏から初秋にかけて。しかし、冬至かぼちゃを食べるという習慣があるように、貯蔵性が高い野菜。収穫後、10°前後で風通しの良いところにそのまま置いておくと、追熟していきます。さらに、水分が抜け甘みがまし、栄養価も高まります。
調理法としては、コロッケやデザート、さらにはそぼろ煮など、多種多様。
ぜひ色んな料理に挑戦してみてください。
「畑で採れたての新鮮野菜」と聞くと、とても美味しそうで、野菜そのものの栄養が豊富そうな印象を受けます。
実際、ほとんどの野菜はその通りですが、かぼちゃは少し違います。採れたてよりも、少し熟したかぼちゃの方がカロテンが増します。さらに言うと少し甘くなって美味しくもなります。風通しの良い日陰で乾燥させることで、デンプンが糖分に分解するためです。