ブロッコリーの新芽「ブロッコリースプラウト」の効果とは
スーパーでは顔なじみとなった「ブロッコリースプラウト」。
見た目はカイワレ大根に似ていますが、辛みも少なくて食べやすいと評判です。
発芽野菜のことをスプラウトといいますが、ブロッコリーの種を発芽させて新芽を食用にすることから「ブロッコリースプラウト」という名で広く流通しています。
じつはこの「ブロッコリースプラウト」には、解毒効果、抗酸化効果、アンチエイジング効果など様々な効果が報告されています。
注目の成分「スルフォラファン」
ブロッコリースプラウトに含まれる成分の中で最も注目されているのが「スルフォラファン」という成分です。
成長したブロッコリーにも含まれていますが、新芽の方が約7倍多いといわれています。
下記ではスルフォラファンの効果についていくつかご紹介いたします。
スルフォラファンには、解毒や抗酸化で役立つ酵素の生成を活性化する作用が報告されています。
スルフォラファンによって生成が活性化される酵素は100種類以上。特に肝臓は解毒を行う器官であり、肝臓機能改善効果が報告されています。また、動物試験レベルですがアルコールに対する悪酔いの緩和も報告されています。
抗酸化に役立つ酵素の生成も活性化する働きがあることから、活性酸素を除去し、肌のシミやシワの予防、エイジングケアに期待されています。
体内で糖とたんぱく質が結合し、酸化変性した物質をAGE(終末糖化産物)と呼びます。このAGEは老化を促す物質としても知られており、体内に蓄積すると肌や臓器を衰えさせることがわかっています。
2ヶ月間にわたり高濃度のスルフォラファンを含むブロッコリースプラウトを摂食した試験では、血中のAGE濃度が減少したとの報告がなされています。
体内の過剰な活性酸素は、排便にかかわる筋肉や腸液分泌を阻害し、便通リズムを乱すといわれます。
スルフォラファンを高濃度に含むブロッコリースプラウトを1日20g、4週間にわたり摂取したヒト試験では、便通の改善が感じられたとの報告がなされています。
日本人の約半数はピロリ菌に感染しているといわれ、胃潰瘍や胃がんの主な原因のひとつとなっているため駆除が重要です。スルフォラファンを高濃度に含むブロッコリースプラウトを継続摂取したヒト試験において、胃粘膜の炎症が抑えられ、便中のピロリ菌量が減少したとの報告がなされています。
食べ方のコツ
さて、スルフォラファンを効率よく摂取するための食べ方があります。
ブロッコリースプラウトにはスルフォラファンの前駆体(スルフォラファンが生成する前の段階の物質のこと)が存在しています。食事の際によく噛むことで細胞が壊れ、酵素と反応してスルフォラファンに変化するのです。そのためよく噛むことや細かく刻む調理が有効といえます。
また、反応にかかわる酵素は熱に弱いため、生で食べることをおすすめします。
今回は、スーパーフードと呼ばれ、人気のあるブロッコリースプラウトについてご紹介いたしました。
食べやすく機能性が高い発芽野菜ですので是非お使いいただければと思います。
管理栄養士 大森貴舟