ネギの青い部分を捨てるのは勿体ない!
長ネギの青い部分を捨ててはいませんか!?
もしそうなら、あなたはちょっと損をしているかもしれません。
じつは青い部分は、白い部分に負けず劣らずスゴイ成分が含まれていることをご存知でしょうか。

青い部分には、辛み成分である硫化アリルという成分が多く含まれています。硫化アリルはビタミンB1の吸収を高める働きがあり、疲労回復に役立ちます。また胃の消化液を分泌させたり、血行を良くする働きがあります。
つぎにヌルヌル。ネギ農家ではこれを「ヌル」と呼んでいて、これだけをゴクリと飲むそうです。ヌルだけを飲むのはちょっと勇気がいるかもしれませんが、意外や意外!かすかなネギの風味はあるものの辛みもなく飲みやすい粘液です。
ヌルには免疫力の要ともなる3つの物質(NK細胞、マクロファージ、免疫グロブリンA)を活性化する働きがあることがわかっています。この3つが活性化されると細菌やウイルスから身を守る力が強くなるので、風邪やインフルエンザが流行るこの季節にはもってこいなのです。

ネギの青い部分が使い切れずに余ってしまった場合には小口切にして冷凍保存することをおすすめします。ポイントはなるべく空気に触れさせないよう、おおよそ1回分ずつラップにくるんでからチャック付きポリ袋に入れて空気を抜いて密閉することです。
保存の目安は1~2ヶ月くらいまで。長期になるほど風味や食感が悪くなってしまいますのでご注意ください。
まだまだ寒い日が続きます。こんな季節にこそ青い部分を捨てることなく丸ごと1本ご活用いただけたらと思います。今夜は彩りも鮮やかなネギ鍋はいかがでしょうか。
管理栄養士 大森貴舟