意外と知らないショウガの豆知識
生と加熱では効果が異なるってホント!?
独特の香りとピリッとした辛みを持つショウガは様々な料理に美味しさを添えてくれる香辛料です。
じつは生で食べるのと加熱とでは効果が異なることをご存知でしょうか。
その差にはショウガに含まれている以下の2大成分の量が関係しています。
生ショウガにたっぷりと含まれている辛み成分です。血管を拡張し血流を良くしてくれます。食べた後には血流が良くなり、発汗や温かさを感じやすいのですが、血流が良い分、クーラーの効いた涼しい場所では早く血液を冷やしてしまい、かえって冷えてしまうこともあるので注意ください。この他、免疫細胞を刺激することで免疫力を向上させる効果や殺菌作用、コレステロールを下げる効果なども期待されています。
ショウガを乾燥や加熱すると、ジンゲロールの一部がショウガオールへと変わります。このショウガオールという成分も血流をよくするのですが、それ以外にも体内の糖や脂肪を燃やして熱を作り出してくれるため、カラダの芯からポカポカ温めてくれます。寒がりな方には、乾燥か加熱したショウガを食べることをおすすめいたします。
チューブ生姜は効果があるのか?
簡単便利なチューブ生姜ではありますが、生のものに比べて有用成分のジンゲロールなどは少な目といわれています。もし同じくらいの量を摂りたいのであれば多めに(生の1.5倍位を目安に)摂取すると良いようです。
10月に入り、我が家の菜園はショウガの収穫期を迎えました。大きく育った根っこは黄金色がとても美しく、細かく刻んで砂糖と煮詰めた生姜糖は保存も利き、生姜紅茶、豚汁、生姜焼きなど様々な料理に使えて重宝します。冷蔵庫で余らせてしまう方は是非ともお試しください。


執筆:管理栄養士 大森貴舟