サツマイモを美味しく味わう2つのコツ

育てた芋は美味しさが格別!

食欲の秋到来!!秋の味覚といえばサンマに栗に、そしてサツマイモではないでしょうか。今回はサツマイモを十分に楽しむために、まずはじめに家庭で育てられる栽培方法をご紹介いたします。

ご安心ください、サツマイモは意外と簡単に育てられます。

長さ30センチほどの茎葉をただ土に挿しておくだけで、秋には芋が収穫できるのです。肥料は不要で、痩せた土地の方が良く育ちます。

もし庭がないご家庭ならば、深めのプランターがあれば育てることができますし、最近は大きな袋の中に土を入れて育てる「袋栽培」という方法も人気です。

茎葉は、春先になるとホームセンターなどで10本300円程度で買うことができます。もしくは芋を食べずにそのまま放置しておくと茎葉がどんどん伸びてきますので、それを切って土に挿しておけばよいのです。

ポイントは陽当りのよい場所に置くことと、肥料を抑えること、そして水のやり過ぎに注意することです。サツマイモは少し乾燥気味でも大丈夫ですので、どんどん太陽に当てましょう(袋栽培の詳しい方法はネットで調べることをおすすめします)。

我が家では4月下旬に茎葉を20本植えつけましたが、いよいよ収穫の時を迎えました。ご近所さんを呼んで楽しい芋掘りイベントとなりました。

 

好みの品種を選ぶと美味しさが段違い!

さてサツマイモは品種によって味わいが違うことをご存知でしょうか。

『パサパサしていてノドに詰まるのが苦手…』と倦厭している方も、品種を選べば美味しく楽しむことができます。じつは私も胸ヤケしやすいタイプなのですが、しっとり・ねっとり系の品種を選んだらとっても美味しく食べられました。サツマイモを美味しく味わうコツは、ご自分に合った品種選びをすることも重要です。

紅あずま

東日本でよく栽培されている品種。細長い形で、赤紫色の皮と黄色い中身が美しい。繊維質は少なく、芋ご飯、焼き芋、煮物などホクホク感が楽しめてどんな料理にも使える万能さつまいもです。

紅はるか

他の品種と比べて「はるかに甘い」というのが名前の由来。しっとりしていて甘いので、パサパサやノドに詰まる感じが苦手な方にも美味しく食べられます。スイートポテトや干し芋に向いています。
安納芋

皮の色が淡黄色の「安納こがね」、赤紫色の「安納紅」など、いくつかのブランドがあります。外側に蜜が滲み出るほど糖度が高く、ねっとりとした口どけを楽しみたい方に向いています。

鳴門金時

名前の通り、徳島県鳴門市が発祥と言われています。ホクホクした栗のような食感から、焼きいものはもちろん、天ぷら、大学芋にも向いています。

アヤムラサキ

中身が紫色なのはアントシアニンという色素が多いためで、目の健康などに注目されています。甘みはやや控えめなので、砂糖やハチミツを加えて紫色を活かしたスイーツに使うと良いでしょう。

この他にも多くの品種が出回っています。あなた好みの品種を見つけて秋の味覚サツマイモを存分にお楽しみください。

サツマイモは茎も食べられ、きんぴら炒めや煮つけなどにするとシャキシャキした食感が楽しめます。サツマイモの新品種「すいおう」の茎葉には、特徴的なポリフェノールが含まれており、それが血糖値上昇を抑制するとの動物試験結果が国内の大学から発表されています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

執筆:管理栄養士 大森貴舟