夏バテ対策にブドウ糖
疲労感は危険を知らせるアラーム
今夏は記録的な猛暑となり、心身ともに疲労を感じている方が多いようです。
疲労という感覚は、一般的に精神的なものと肉体的なものがありますが、どちらの場合も「このままでは危険ですよ、休みなさい」というアラーム機能の役目をしています。もし長続くときには、何らかの病気が隠れているかもしれないので早めに医療機関に行くことをおすすめします。
とはいえ、多くの場合は軽度な疲労で、適度な栄養そして休息を取ることで解消できるはず。そんなときに疲れを癒す裏技的な栄養成分「ブドウ糖」をご紹介していきたいと思います。
ラムネ菓子がビジネスマンの疲れを癒す!?
最近、多忙なビジネスマンの間で某大手のラムネ菓子が流行しているという記事を見つけました。それによると、ブドウ糖は脳のエネルギー源としてそのままダイレクトに利用できることを知っている知的なビジネスマンたちが、ブドウ糖入りのラムネ菓子で脳にエネルギーを行き渡らせ、疲れた脳を癒やすのに利用しているというものでした。
ラムネ菓子は90%がブドウ糖で作られているそうで、補給食にはもってこいといえます。

ブドウ糖のリラックス&安眠効果
脳は通常ブドウ糖以外のものをエネルギーとして使うことができません。にもかかわらず脳に貯蓄できる量もわずかなため、こまめに補給する必要があります。
例えば、目覚めたばかりの脳はエネルギー不足の状態です。そんな朝こそ脳を活性化するのには有効でしょう。
さらにブドウ糖には気分をリラックスさせたり、気持ちを安定させるセロトニンという物質の分泌を促進させる働きがあります。甘いものを食べると幸福感が上がるのはこのためです。
また、セロトニンは睡眠を促すメラトニンに変化する物質であるため、安眠効果も期待できるのも魅力です。
ブドウ糖は多くの食品に含まれていますが、大抵は他の成分と結合しているためブドウ糖に分解してから利用されます。
分解には若干の時間を要するため、スピーディーな利用効率を考えるなら、はじめからブドウ糖になっている食品を摂るのが有効です。例えば加工食品なら原材料名に「ブドウ糖」と記載があるものを選ぶと良いでしょう。

摂りすぎにはご注意を
ブドウ糖の良い効果をお話ししてきましたが、当然ながらデメリットもあります。
例えば糖尿病などで血糖値を気にされている方、普段から甘いものや炭水化物を多く摂取している方などは血糖値がダイレクトに上がってしまうので注意が必要です。こういう方は専門家に相談した方が良いでしょう。
そうでないという方でも、ブドウ糖を含む食品を摂る際には常識的な範囲での摂取を心がけましょう。

今回はブドウ糖の裏技的な利用法をご紹介しましたが、どんな栄養成分でも「過ぎたるは及ばざるが如し」です。適量を上手に取り入れて早めの疲労回復に活かしていただけたらと思います。
2018年8月17日 4:12 PM | カテゴリー: 健康寿命を延ばすために, 病気にならない食事の仕方